特定健診の結果をもとに特定保健指導を実施
特定健診の結果をもとに、リスクの高さに応じて受診者を「情報提供」「動機付け支援」「積極的支援」の3段階にグループ分けします。
グループ分けの基準となるのは、内臓脂肪の蓄積状況と、血圧・血糖・血中脂質および喫煙歴などの動脈硬化リスクです。
「動機付け支援」「積極的支援」に該当した人には、リスクの程度に応じた特定保健指導が行われ、自身がもつリスクを確認できるとともに、その改善策をアドバイスしてもらうことができます。
内臓脂肪蓄積・動脈硬化リスク 各項目の判定基準
内臓脂肪蓄積 |
※X線CT による腹部の断層画像の場合は、内臓脂肪の面積が100㎠以上が該当。 |
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血 圧 | 収縮期血圧 130mmHg 以上 |
血中脂質 | 中性脂肪 150㎎ /㎗ 以上 |
血 糖 | 空腹時血糖値 100㎎ /㎗ 以上 特定保健指導でグループ分けを行うときの血糖の基準は、メタボリックシンドロームの判定基準より厳しくなっています。 |
喫 煙 歴 | 今まで合計100本以上 |
特定保健指導のグループ分けの流れ

リスクの高さに応じた特定保健指導を実施
【動機付け支援】
医師、保健師、管理栄養士などの専門家と面接(原則1回)して生活改善の必要性などについて説明を受け、その後、専門家が作成した行動計画を実践。半年後、健康状態や生活習慣改善状況を専門家がチェック
【積極的支援】
専門家が面接を通じてアドバイスを行う。
専門家が行動計画を作成、その計画を継続して実施できるよう、3カ月から半年間定期的に専門家が支援。その後、健康状態や生活習慣改善状況を専門家がチェック
※将来、重症化の恐れがあるほど検査数値がかんばしくない場合、健診機関の医師の判断により、医療機関への受診が勧められることがあります。
※65歳以上の受診者は、積極的支援の対象となった場合でも動機付け支援とします。